以前、高齢者の一人住まいのお宅から外装リフォームのお話を頂くことがありましたが、屋根をステンレスの屋根に葺き替えてほしいというもので、私としてはガルバリウム鋼板で十分だと思っていたところ、結局、近所にお住いの息子さん夫婦の助言でガルバリウム鋼板で吹き替えさせていただきました。

最近、また、かなり御高齢のお客様から外壁リフォームのお話をいただき、お一人で住まわれていることを考えると外装は程々にして手すりやスロープなどを取り付けたり介護が必要になった時の費用に蓄えておいたほうがいいと思うのですが、回りの御親戚の方々が何も言わないのに、出しゃばって余計なことを言えません。せめて費用を抑えた提案をさせていただこうと思っています。

家を建てるというのは一世一代の大事業です。結婚して子供が出来て、長期ローンで家を建て、返し終わったころには子供も独り立ちして夫婦2人だけになり、さらに片方が亡くなって大きな家に一人ぼっち。でも、その家には家族の歴史が、思い出が、いっぱい詰まっています。その思い出のいっぱい詰まった家の外装がサビだらけになってきたら直したい、綺麗にしたい、と思うのは当然でしょう。自身の余生がいくらも無いとしても「家族の歴史」をリフォームして大切にしたいというお客様の思いに対して私たちが出来ることはいつものようにしっかりとした工事をさせていただくしかないようです。