最近、妻と一緒にスーパーに食料品を買いに行く機会が良くあるのですが主婦の買い物を観察しているとやはり価格重視のようです。
品質もしっかり見ているのでしょうが品質に大差がなければ安い方を選んでいるようです。それも頭の中にしっかりとデータがあるようで、「どこどこの店ならこれはいくらで買える!」と、一定の基準価格以下でないと買わないようです。
最近の住宅の新築やリフォームで工事店を選ぶのもこの主婦の買い物とまったく同じような気がします。
何だかんだ言ってもやはり価格は重要です。(富裕層は別ですが)
あまり品質や工法に拘ると割高になってしまい価格競争に敗れて、いくらいいものでも受注が無ければ話になりません。
住宅のリフォームも商品と考えると、まず1番は『売れる価格』、2番目に『一定基準をクリアする品質』でしょう。
問題は価格を追求するあまり品質が段々と落ちていくことです。価格競争がエスカレートして何処かに無理が生じ、たとえば材料の質が落ちたり、職人の仕事の質が落ちたり、最悪な場合『手抜き工事』になったりします。
今年の春先は相見積が何回か有りましたがすべて『負け』でした。安くしたつもりですがどうしても勝てません。
私は職人ですからいくら安くする為とは言え、『最低これとこれは省けないし、やはりこれくらいの材料は使いたいし、この際この下地も直してから仕上げたほうが・・・・・、等とやっているうちに結局競争に勝てない価格になってしまいます。実際、勝った競争相手の工事は私のように長いこと職人をやっていた人から見れば「これで良いの??」と思ってしまいます。
ここ30年くらいで大分世の中が変わったようです。私が中学生のころ「戦争を知らない子供たち」という歌がヒットしましたが、今は「高度成長期やバブルを知らない子供たち」が大人となり、これからの時代を支えていく人たちです。
私が時代の変化について行けないだけかも知れませんが自分の価値観もそう簡単に変わりませんので、不本意な低価格工事はやるつもりは有りません。

お客様に関係ないコスト(ロスコスト)は徹底的に削りますが、お客様にとって絶対必要なコスト(プロフィットコスト)は削れません。
こんなことを言っていると会社は大丈夫?? ・・・・??

あ、そうそう、太陽光発電施工研修会は昨日しっかり終わりました。
IDカード発行の為のテストがあり、70点以上で合格ということですがまあ100点近い点数間違いなし?です。
でも、ちょっと疲れました。。
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